正木絵里子 個展漂 う ガ ラ ス白い街灯、濡れた地面、何気ない会話
あたりに漂う記憶の断片―。
日々の暮らしの中から生まれたうつわや
手のひらサイズのオブジェが集まります。
正木さん在廊日 12, 13, 27日
■日時
11/12(土)-
27(日)
平日12:00-20:00 土日祝11:00-18:00 木曜日定休
■場所
花音 hanane t-shirt living 大阪市北区中崎西1-9-6
Tel. 06-4802-8488
■アクセスナビ
地下鉄谷町線「中崎町駅」④出口から徒歩約3分 【
Google map 】

正木さんからのメッセージです。
"今回の展覧会では、手に持ち、触れることのできる気軽なサイズのものをメインに構成します。
特に、新作のモチーフは、平穏な日常生活のいろいろです。
たとえば、自宅へ帰る道のりや部屋でくつろぐ時間の中から生まれた形だったり、デザインだったりします。
形のないものや、形に残らないものをモチーフにすることもあるので
これはいったいなんだろう? と思って気軽に見てもらえたらいいかなあと思います。
また、ガラスという素材ですが、付き合っていくにつれその表情の豊かさに驚かされるばかりです。
私はほとんど実験しているような、研究しているような気分で向き合っています。
素材のいろいろな姿を見ていただけたら嬉しいです。"

正木さんは、大阪で育ち、現在は関東に在住し活動を広められながら、
このたび、地元大阪でも個展をしたいとのことで、花音で出展してくださることになりました。
そんな正木さんの回帰ともなる、想いを込められた展示会でもあります。
ガラスという硬くて冷たい素材を使いながら、暮らしの中で人を通じて生まれる
温かみある作品に、どこか懐かしいような心の拠りどころを感じます。
正木さんが創られるガラス一つひとつの表情から、記憶のかけらをひろい
そして大切にしたいものを、作品を通して発見できたらと思います。
「漂うガラス」どうぞお楽しみに。
ericomasaki glass lab.
http://www.nigiridori.com/
左:「白昼夢」 / 右:「夜の散歩」
「U・TE・N/飛沫」 / 「雨の果実」
切子職人としての一面を持ち、ガラスの削り方や様々な技法による、作品の趣と表情の見せ方は流石です。
表現されている作品のイメージに、それぞれのガラスの質感が合わさり、その奥深さに見入ってしまいます。
「握り鳥」 / 「ユ・ビ・キ・リ」 / 「メタボリスク」
「握り鳥」は、飼われていた鳥がなついて手の中で収まり落ち着き、その鳥を持った時の形や感触を
粘土で確かめながら一つずつ別々に型を作り、ガラスで全て1点ものとして表現されています。
手のなじみ具合、重みや質感といい癒されます。ペーパーウェイトとしても手ごろな大きさです。
作り手と使い手、そしてうつわ同士をつなげた「ユ・ビ・キ・リ」という作品。
実際にご自身の小指から型を作って制作されたそうです。
何とも生々しく、ゆびきりげんまん~ですね。
「メタボリスク」タンブラーもユニークで愛らしさを感じます。
いくつかあるメタボリスクから、お求め頂きましたお客様がいらして、
赤ワインを入れるとメタボリスクがピンク色になるのでしょうかと皆で想像を膨らませ~
正木さんが一言、(冷たい)ビールを入れると汗を良くかくよと
さらに想像が膨らみ、会場で(笑)和みました。
他にもまだまだ、数々の作品…!
東京での第51回日本クラフト展入選出展を控え
関西初の貴重な会期展です。是非この機会、お見逃しなく!

お陰様で盛況で「漂うガラス」展、終了いたしました。
ご高覧頂きました皆様、ありがとうございました。
また新作と共に花音に帰って来られる時を楽しみにしています。
素敵な展示会をありがとうございました。
- 花 音 日 和 2011-11-14 / Category
- Gallery