
「藤の川へ」
タペストリー / 45×90(cm)
天の川にきらめく星のように宙に連なる藤の花。
遥か彼方へ紫雲が導く安らかさを想い見上げて。


夜の月明かりに照らされる藤の花に幻想的な宇宙を感じ
地と藤の花の境に、川が流れるイメージで作りました。
光輝く様子を無数の点で表現し、中間色の引き色である紫色が
平面的にならないように色幅を広く用いて絵描きました。
近くで見ると、複数の色の重なり合いが見えて面白いですよ。

「長い一日」
タペストリー / 45×90(cm)
陽が昇り沈み繰り返される中で
一日一日を重ね長く伸び続ける竹。
一日を重んじて、一瞬の短さでなく「長く」という表現で
竹に重ねて絵描きました。日々を大切にしていきたいという
思いを込めた作品です。


夕陽の現実的なシーンとは対照的に
空と竹を暈し重ねるなど
時の経過をスライドしたように動きを出せたらと思い
やや印象的な形で表現してみました。
夕陽の部分は、麻布地をほんのりと焼き焦がして
色を出しています。

「思い出の夏」
タペストリー / 45×90(cm)
西からの風が、夏の思い出をやさしくなでながら
そっと教えてくれる、始まりの日。


まだ暑い日、すでに自然の中では秋が始まっていた。
気持ちの切り替えが出来ない中、
やさしい風が、思い出として教えてくれ
気持ちを新たに移り変わらせてくれる。
夏から秋に向けての状況を背景にした作品です。
展示会「なごみのひと時」に出展の作品からでした。
- 花 音 日 和 2010-06-21 / Category
- 作品 / タペストリー・屏風