

唐獅子牡丹の言われ。
百獣の獅子は、一つだけ恐れるものがあります。
それは、“獅子身中の虫”といって身に寄生する害虫です。
どんなに大きく力があっても内部の裏切りから身を滅ぼしてしまうことがあるのです。
しかし、この害虫は、牡丹の花から滴り落ちる夜露にあたると死んでしまいます。
そこで獅子は牡丹の花の下で休むそうな。
牡丹の花は、獅子にとっての安住の地だったのですね。
南禅寺では、安心して身を寄せられる依所は何ですか。どこにありますか。
自我の奥にある「もう一人の自分の仏心」にめぐりあえて初めて、
誠、得がたき依所となるということを意味されているそうです。
- 花 音 日 和 2009-01-19 / Category
- 作品 / 神・仏・幻想物